ゲーム理論の基礎


ゲーム理論の提唱者

1944年に数学者フォン・ノイマンと経済学者モルゲンシュテルンによって書かれた『ゲームの理論と経済行動』が始まりです。

ゲーム理論とは

ゲーム理論とは2人以上のプレーヤーの意思決定を分析する理論のことで、ここでいうプレーヤーとは、 人間に限らず、国、県、企業、組織と様々です。ゲーム理論はもともと経済学から派生し、市場分析に 用いられようとしていました。しかし、大きな期待とは裏腹に諸問題を解決する理論としては基礎研究 結果が不足していました。そのため、ゲーム理論は役に立たないという評判を広げてしまったのです。

ゲーム理論の発展

初期の頃には役に立たないとされたゲーム理論でしたが、1960年代にはいると経済学者や数学者など多く の研究者によって研究が進められました。多くの雑誌や学会で発表されたことで一気に注目を浴び世間 に名を知られることになります。94年には、ナッシュ、ゼルテン、ハルサニーにノーベル経済学賞が授 与されさらに世間の注目を浴びることになります。

ゲーム理論が適応できるシチュエーション

ゲーム理論は統計学のようなものということはとよく聞きますが、まったく違うものです。また、自然 科学とも違うものです。惑星運動やボールのロケットの軌道計算などは高等数学を用いれば予測するこ とができますが、社会現象や経済活動は予測する事ができません。例えば、毎月20日に渋滞すると予測 し発表すると、20日を避けることで他の日が渋滞し、結局20日は渋滞しなかったということにもなりか ねません。このように自分の意思決定や行動により相手がどう動くかを予測する部分がゲーム理論の活 躍する場となるのです。

トップページ 1.同時ゲームと交互ゲーム 2.同時ゲーム 3.同時ゲームの例 4.支配戦略を考える 5.ナッシュ均衡 6.交互ゲームの例 7.コミットメント 8.インセンティブ 9.囚人のジレンマ